襖・障子(仕事の紹介)


経師ひらいしでは、襖・障子も取り扱います。
襖の作業では、袋張りという下地作業を行ってから、上張りを濃さの異なる糊を使用し張り込みます。
下張りの作業行うことによって、
・上張りの耐久性向上と湿度が高い日の襖のたるみを抑える効果があります。
・お店によっては〔水張り〕と言って水で伸ばした上張りの周囲に濃い糊をつけ、
既存の襖紙の上に直に張り込むお店もあります。
・張り替えた直後は当然キレイですが、何年もしないで下に貼ってある上張りの汚れなどが
浮き上がってきます。
こちらはふすまの参考写真です、どうぞご覧ください。 --画像はクリックで拡大
●そのほかにも洋風なものから様々な年齢層の方に合ったものまで、
多彩なふすまを揃えております。
●新しい試みで、ふすまを修復しています。
こちらをご覧ください >
襖の修復 --画像はクリックで拡大
下地に金泥を施した4本1組の特注の描き絵で、そのうちの1本が猫に破られ大きな穴が…。
細かい数多くの作業を長時間かけ修復し、欠損箇所はお客様のご希望で着色しほぼ元に戻すことができ、大変喜んでいただくことができました。
障子について
障子についても、環境やお好みに合わせた様々な紙をご用意しております。
当店では、障子を綺麗に貼ることはもちろんのこと、お預かりした障子をめくって掃除をする作業にもこだわりをもって作業しております。
・障子は木材でできているものがほとんどです。
・木材は水にぬれると柔らかくなり木がやせ障子が歪みやすくなります。
・水を含んだ木材からは灰汁が出やすく、完全に乾く前に障子を貼ると紙が灰汁を吸ってしまいます。
これらの要因を避けるため、当店では障子紙を貼る際最低限の糊の量で貼ることにより、めくる際必要以上の水分がいらないよう希釈した剥離剤で湿りを入れめくっております。
※湿りを入れるのにホースで水をかけることはしません。
張替えを依頼された木がやせてしまった障子
茶室の障子です